家族葬が選ばれている理由
葬式は死者を葬るための伝統的な儀式ですが、時代の変化によって、様々な形式が取られています。
中でも、近年多くの人が選んでいるのが家族葬です。
家族葬とは、故人と家族などの親しい間柄だけで挙げる葬式のことで、一般的な葬式に比べて葬儀費用が安いという特徴があります。
一般的な葬式ではなく家族葬が選ばれている背景には、経済的な理由から葬式に費用をかけられない、付き合いや義理などではなく本当に親しい家族や友人だけで葬式をしたいといった考え方を持つ人が増えていることが挙げられます。
密葬と異なる家族葬独特の形式
また、最近は近所付き合いが減っていたり、高齢化により高齢者が一人で介護施設などで亡くなるケースも多いといった理由も挙げられます。
儀式の内容自体は、以前は密葬と同じでしたが、密葬は本葬が別途行なわれているのに対して、家族葬では本葬は行なわれず、近年は密葬とは区別されています。
では、具体的な内容についてですが、まず参列者は故人の家族や身内、もしくは親しかった友人・知人などで、参列者に特に制限はありません。
家族葬の内容について
家族葬は、稀にお別れ会などが行なわれる場合もありますが、原則それだけで完結します。
流れは、近親者のみによる通夜を終え、納棺を済ませた後、葬儀、告別式と進みます。
そして、火葬が行なわれて終了となります。
場合によっては、通夜が行なわれなかったり、火葬のみの式もあり、故人の生前の意向や家族の希望によって、変更が可能です。
費用は、通夜や告別式をせず、故人と家族だけによる納棺・火葬などの最低限の儀式のみの場合、20万円程度が相場です。
これらに告別式を加えると、相場は30万円から40万円で、通夜も加えると相場は50万円程度になります。